ゼノなブログ。

ゼノシリーズのお話。

ゼノシリーズにおける共通のテーマ性・グノーシス主義について③ ゼノギアス考察

どうもお久しぶりです。

世間はコロナウイルスで大変なことになってますが、皆さんお元気でしょうか。
個人的に楽しみにしていたゼノギアスモノリスソフト作品&部分委託作品プチオンリー・モノリストが今月行われる予定だったのですが、秋に延期となってしまいました。
非常に残念ですが、運営企画される方や、参加される皆様方は是非めげずに頑張って欲しいと思ってます。応援しております。


前回はグノーシス主義の特にウァレンティヌス派の神話を細かく見て、神話体系的な具体内容についてを説明しました。
各ゼノシリーズ作品で聞いた語句が山程出てきたのが気づいたと思います。
今日は前半はグノーシス主義に絡めたゼノギアスの考察、後半はグノーシス主義の神話論の先がどうなったかをお話したいと思っています。

…思っていましたが、ゼノギアスについての記事だけでとんでもない時間が過ぎてしまいました。グノーシス主義の神話論の先については、また今度にさせて下さい。申し訳ないです。

 

続きを読む

ゼノシリーズにおける共通のテーマ性・グノーシス主義について②

ゼノシリーズにおける共通のテーマ性・グノーシス主義について②


今度はより具体的に、グノーシス主義の語る内容に入っていきます。

 

前回に話したとおり、人々は新たな救済を欲していました。大半はその後のカトリックである正統派キリスト教へと向かいましたが、
一方でグノーシスに走った人々がいました。それには様々な心情が起因となっているでしょうが、基本的には世の中に対する失望や厭世的な感情から来たと思われます。
しかし、ユダヤ教キリスト教つまり旧約聖書新約聖書の世界観に従えばそんなクソな世の中を至高の存在である神が作った事になってしまいます。
だから彼らは①「至高神と創造神は違う存在である」だとか、②「創造者は別に存在しこちらは神ではない」だとかという考えを導き出しました。
というか旧約聖書新約聖書で神のノリが明らかにそもそも違うので、別々の神ではないかと思ってしまうのも無理はなく、そういった懐疑心から来るとも言われています。紀元2世紀後半は新約聖書が完成する前の時代だということを思い出して下さい。
それらを既存の各地の神話体系とギリシャ哲学を取り入れて作ったのがグノーシス主義であります。今回はその世界観を具体的にお話します。

 

続きを読む

ゼノシリーズにおける共通のテーマ性・グノーシス主義について① 

 

タイトルでわかる通り、いきなり超めんどくせぇ考察話をしたいと思います。 

ただこのテーマはいきなり初っ端にやるには非常に長いため、数度にわけて投稿したいと思っています。 

ジャンルとしては思いっきり宗教学の話になります。 

おおまかに、概要編と内容編と考察編の3つに記事を分けられたらと思っています。 

 

 

ゼノにおいてのグノーシスといえばもちろんゼノサーガのアレですよね。 

他にもゼノブレイドヤルダバオトなど、時折名前が出てくるので数十年ゼノに齧りついているのなら、この言葉自体は誰でもわかる話だと思います。実はヤルダバオトゼノサーガにもいます。 

ですがネット上を見ると、案外未だにゼノに絡めてしっかりとした解説をされている方は数える程度なほどに少ないので、自分の方からも改めてまとめて解説をしてみたいというのが当ブログ最初の目標となります。 

 

 

グノーシス主義そのものについての概要は、導入には何故かニコニコ大百科pixiv大事典がわかりやすいです。特にニコ百。Wikipediaよりも。 

グノーシス主義とは (グノーシスシュギとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

グノーシス主義 (ぐのーしすしゅぎ)とは【ピクシブ百科事典】

この記事を読んだ事のある人ならば重複部分も多いと思いますが私はゼノに絡めたお話をするために、なるべく歴史などに苦手な人にもわかりやすいように、噛み砕きつつ意図的にかいつまみながら概要を説明したいと思います。 

はてなブログを利用したのは固有名詞に自動でリンクがついてくれるので、その辺りの説明がたびたび省けそうだからだったりします。 

 

何故いきなりこのようなお勉強的な説明をするかというと、使っている用語だけを雑に説明するよりも結局は後々役立つからです。私が歴史ネタ宗教ネタ好きというのは否定しませんが。今回出てきた用語は、グノーシス主義の説明だけに限らず使う可能性があるということです。 

なので、今回はそういうお話ばかりになってしまいます。ゼノの話になかなか入れない… 

 

そっち系のネタに縁がなかった人にはパルスのファルシのルシがコクーンでパージになってるので、長文が読めない人のために先にめちゃくちゃ簡単にまとめます。 

 

1.アレクサンドロス大王がヨーロッパとオリエントの垣根を破壊した (ヘレニズムの始まり)

2.以後東西の宗教や思想・文化が混ざったまま、キリストの誕生とかなんやかんやあったがとにかくローマ帝国が最盛期を迎えた 

3.そんな時世が後押しして、被支配者層の大衆の、多くには主流派キリスト教(のちのカトリック)、一部にグノーシス主義が流行った 

4.グノーシス主義はそんな時代の人々の厭世観…つまりは「この世はクソ」という感情が第一前提にある 

5.西のグノーシス主義はその後ローマ・カトリックによって異端扱いとなって消えた 

6.現代になって史料研究が進んだらグノーシス主義は実は東(オリエント)にもあることがわかり、それもめちゃくちゃ沢山あったので改めて定義付けをした 

7.その定義の3点の概要 

 

下の文章はだいたいこんな感じです。 

↓↓↓「OK、充分だ」って人は概要まで飛ばしちゃっていいです。↓↓↓

 

続きを読む

ゼノシリーズの考察を行う前に大事なお話。

早速このブログでこれから沢山の考察だとか、設定だとかの話をしていきたいと思っていますが、その前にとても大事な前提となるお話をしたいと思います。
それは…実は、設定や考察というのは、あくまでもこのシリーズ作品においては、オマケ要素でしかない。そして私は、所詮はそのオマケ要素の部分しか語れない。…ということです。
投稿二回目にしていきなり根幹を揺るがす発言ですが、これはとても大事な事です。
ゼノシリーズというのはその深く壮大な世界観が魅力の一つであり、間違いなく少なくない人口がその点にも惹かれてプレイしています。
ですがそれは実は、よく冷静に考えれば考えるほど、魅力の中のほんの一部分でしかないのです。

続きを読む

ブログを立ててみた。

みなさんこんにちは。またははじめまして。

ゼノ信者とか儲(しんじゃ)とか信者とかX_Shinjaとか呼ばれている者です。

まずは一応自己紹介とこのブログの話でもしようかと。

 

続きを読む